《憫笑》
引き攣った笑顔を
偽善にあふれた微笑を =2002/03/15= |
《傾眠》
薄れる意識の中は このまま眠れば現実は失くなるのか?
遠のいていくのは昔の記憶 =2002/03/15= |
《寂寥》
ふと消えてしまいそうな意識の中 叶うはずの無い願い
呆とした頭で けれどまだ想うのか
瞼を閉じれば闇
矢張りこの身は報われぬだろう =2002/03/11= |
《渇望》
死人たちの思いを背負って ひたすらに歩き続けている
疲れても腰を下ろせず これは償いだろう
死にきれなかった私が 視界が揺れて体が傾く
重力に逆らう事の出来ない身体は 起き上がる力は使い果たしている
蜃気楼が由良由良と =2002/03/11= |
《瓦解》
音無く崩れたがらくたの山
夢・幻と解っていたなら
私はこうして一人きりで
夢・幻と解っていたなら
曇り空は陽光を通さず
夢・幻と解っていたなら =2002/03/10= |
《媚態》
あァ、どうして
言えないのは
落ちつくことのない視界は いつも いつだって どんなときも
想いを言にしてしまうには
独りで背負いこんだ =2002/03/06= |
《嬰児》
何故にこの手は離れない?
呆とした感覚を振り払いたいのか
何故にこの手は離れない?
静けさに侵されて
何故にこの手は離れない?
誰がこの手を離さない? =2002/02/02= |
《瞑捜》
貴方もまた私を置いて
貴方がいなければこの場所は
貴方は其処で
踏み出そうと上げた足で
私は一人で何も出来なくて
視線を逸らすばかりで 絶望が・混沌が・後悔が
私を叫ばせて
吐き気がして
嗚呼、貴方は何処に =2002/01/15= |
《決別》
もう ここへ戻らないと
貴方は還っていく
思い出の写真も何もかも
けれど私は忘れる =2001/11/12= |
《孤高》
誰にも見られないように
その眼に捉えるは 己が獣を解き放つとき
戦いに身を投じて
その足で駆けて行き
ただ一人 立ち誇る =2001/11/09= |
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