→百 01〜10←

《enpty》

君を満たす砂礫を集めて
君を補う欠片を求めて
君はまだ無表情
君はまだ空っぽだ

君がたぶん望むこと
君がたぶん嫌うこと
先のない腕の半ば
退く道のない選択肢

君は焦がれていた
君が焦がれていた
透明度の高い水槽の中
開くことのない瞼の奥

君を満たす砂礫を集めて
君を補う欠片を求めて
君はまだ笑わない
君はまだ空っぽだ

=2002/09/01=

《THIS》

私は此処で死ぬ
貴方の知らぬ場所で死ぬ
どうしてだって?
わざわざ聞くようなことでもないでしょう
私は貴方のことが大嫌い

そういうことなのよ

私は此処で死ぬ
貴方の見えぬ場所で死ぬ
どうしてだって?
わざわざ聞くようなことでもないでしょう
私は貴方を恨んでいるの

知らなかったと言わせはしない

私は此処で死ぬ
貴方の手によって
どうしてだって?
わざわざ聞くようなことでもないでしょう
私は貴方に罪を負わせたいだけ

誰にも邪魔はさせない

私は此処で死ぬ
貴方の目の前で

=2002/08/30=

《enemy》

僕自身を抑える枷が欲しい
僕自身を閉じ込める檻が欲しい

僕自身に対する罰を呉れ
僕自身に科する罪を呉れ

望んでも手に入らないなら
願ってもすり抜けるなら

噛み付いた右腕を引き千切り
切り裂いた左腕をもぎ取ってしまえ

誰も気付いては呉れない
誰も止めては呉れない

ならば
僕を殺す僕自身を呉れ

=2002/09/23=

《ES》

本音と
建前と
軋みを
歪みを

狂わなければ

偽善と
必要悪に
隙間を
綴目を

取り乱さねば

見つける
戸惑う
壊して
許しを請う

いつもそれだ


貴方

お前

君は誰?

ブラウン管
高架下
窓ガラス
死んだ猫

意味を求めるのが

=2002/08/27=

《ID》

騙したり
騙されたり
壊したり
壊されたり
見えてたものが
消えていく瞬間
繋がれたコードが
意味を失くすその時

ガラス戸の向こうには
偽物の天使が居座って
鏡に映る後ろ側には
出来損ないの死神が立ち尽くすだろう


偽善
笑い顔が引き攣っている


臆病
逃げ回るだけさ

何処にも無い
世界の境界線を探してる

=2002/08/29=

《Delete》

その誰かみたいに

私は覚えているの
全部全部覚えているの

その誰かみたいに

忘れたりなどしない
失くしたりなどしない

その誰かは

誰かを傷つけないようにと
自分が傷つかないようにと

その誰かは

他の誰かに押し付けてしまう
自分じゃ抱えきれないからと

その誰かの

嫌な思い出は
厭な想いごと

その誰かの

罪悪感は
劣等感は

その誰かの手によって

消されはしない
無くされたりしない

その誰かの手によって

私は背負わされる
私は動けなくなる

その誰か

その誰か

気が狂う前に
気が違う前に

その誰かは

私を見て笑う
私を見て嗤う

=2002/08/25=

《clear》

i thing clear the world.
i thinging clear the all.

i wish.
it's simple the world.

oH,
it's a white.
very very white the sky,
sea, forest, rever, earth,

and world.
white world.
clear the world.

so, clear this main.

=2002/08/25=

《memories》

もう思い出になるけれど
貴方の声は忘れません
もう思い出になるけれど
貴方の目は忘れません

そのどれもが柔らかで
そのどれもが寂しげで

もう思い出になるけれど
貴方の笑顔を忘れません
もう思い出になるけれど
貴方の態度を忘れません

そのどれもがひねくれて
そのどれもが悲しげで

思い出だらけに囲まれて
思い出だけに囚われて
思い出だけを取り出して
思い出だけに取り込まれ

少し冷たい手のひらも
細長い指先も
何もかも

何もかも

I remember you.
I remember yourself.
I remember your memories.

Please, Please,
don't efface this memory.
Please, Please,
don't forget my memory.

Please, Please...

=2002/08/25=

《Straipin》

斑目が目に刺さる
雲模様が脳に染み付く
嫌だ 何も見たくない

緑が水晶体に
赤は網膜に
青は通り過ぎて

光を踏む
闇に付き纏われて
硝子玉に呑まれる

嫌だ 何も見たくない
嫌だ 何も残したくない

=2002/08/23=

《ENDRESS》

誰の責任でもないことを
誰かのせいにして
少しだけ安堵する自分

私が忘れたことを
貴方が思い出して
咎めるような言い方なんてするから

Endress
Endress

逃げてしまうから
追いかけるのと
苦笑しながら

いつまでも訪れない
コンクリートで塗り固められた床
足を粉々に砕いてもくれない

endress
endress

罪の意識を感じるまでもなく
罰を受けるにも
こびりつく血の色

=2002/08/23=

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